エロゲバさんから、衝撃映像です。
家出に至っては色んな理由があるでしょう。
その中には深刻なものもあるかも知れない、プチ家出みたいなファッション感覚で家出した子もいるかもしれない。
でも悩みの大小はあれど、親子関係に疑問を思った事は間違いないのです。
ある意味、家出する事でこの関係を見つめ直すキッカクになるかも知れませんね。
僕はこれと言った反抗期は経験してません。
そりゃ父ちゃん腹立つ母ちゃん腹立つぐらいは思春期の頃に経験してるし、それなりにケンカもしたけど、余り反抗的じゃなかったように思います。
生来のメンド臭さからバイトが無かった時は学校から直帰してたし、一度家に帰ったらその日は外出したくないスピリッツに溢れてました。
そんな僕にも家出の経験があるのです。
思春期の頃とかじゃ全然無いんですけど。
僕がまだ小学生の頃、正確には憶えてないけど多分3年生ぐらい。
キッカケはすっかり忘れたけど母親にしこたま怒られて、「アンタなんか出ていきなさい!もう帰ってこなくていい!」と怒鳴られたわけです。
それが原因で家出する事になったんですけど、今にして思えば普通は怒りだったり悲しみだったり、何か感情を抱えて家出するじゃないですか。
「チキショー!二度と帰るもんか!」って親を心配させてやろう感丸出しに怒ったり、「母さんを怒らせてしまった…」と薬師丸ひろ子的に嘆いたり。
そこらへんが一切無かったんですよね。
「あー、出ていかなきゃいけないのか、二度と帰れないのか」と、事務的に解釈しちゃったんですよね。
とりあえず学校は行かなきゃいけないと考えたのか、ランドセルに全部の教科書を詰めて、習字カバンに数枚の服を入れて、とりあえず家出しちゃいました。
衝動的には変わりないけど、感情剥き出しに家出したわけじゃないから、冷静なんですよね。
これからどうしよう、メシも困るなーと。
町をフラフラ歩いてたんですけど「とりあえず寝床探さないと」と思い立ちます。
そこで「友達の家に住むわけにはいかないし…」と一丁前な事を考えるんですけど、結局決めた寝床は学校。
当時僕が通ってた小学校には飼育してたウサギがいて、餌としてレタスを外に保管してあったんです。食事はそれだ。
あと、朝礼の時なんかに先生が上る壇上みたいなものが校庭にあるじゃないですか。その下なら少なくとも雨は凌げるだろうと。
結局は19時ぐらいに心配した母親に発見されたわけですが、その時の事を母がよく述懐します。
とにかくキモいと。我が子キモいと。
泣くわけでもなく怒るわけでもなく、無表情に壇上の下で体育座りをしてて、声かけて帰ってきなさいと言っても意地を張るわけじゃなく「あ、帰ってもいいんだ」とやけに無機質に返答したと。いやホントにキモかったと。
その時母親は、この子は徹底的にバカなんだと思ったんでしょうね。
それ以来、もちろん幾度となく怒られながら成長したんですけど、言葉は選んでた気がします。
僕からすれば親ってのは絶対的な権力者で、その権力者から追放宣言されればプロレタリアの悲しいところで出ていかなきゃいけないと思い込んだだけなんです。
今の友達のような親子関係に苦言を呈して「親という存在は大きく無ければいけない」みたいなコメンテーターもいるけど、子供がバカならどっちも一緒だって。
あと、公文をサボりたかったんです。